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マユゲの夏休み 〜第二章「港宿、再び」〜



2000年8月14日(月)

 午前1時30分、シンガポール・チャンギ国際空港到着。ここでトランジット。1階の入国審査通過後、Baggage Claimのベルトコンベアの前で「遅っせーなー」なんて思いながらバックパックをピックアップ、なんとなく流れで税関を通過。しかし、これは間違いだったことをこのときのマユゲは知る由もなかった……。

 次に乗る、今回の目的地コタ・キナバル(マレーシア)行きの便は、10時05分発。トランジットホテルに泊まろうと、深夜でほとんど人のいなくなった空港内をうろつく。1階・2階・3階と第2ターミナルビル内をほぼ一周。案内板やサトちんにもらった空港内地図をもう一度じっくり見るが、どうにもラチがあかない。

 でもなんとなく分かったのは、どうやら税関の手前でもう一度2階に上がらないと、トランジットホテルには入れなさそうだということ。本当にそうなんかな、と思い、再び中に入るための出国審査ゲートにいる守衛さんに尋ねる(こいつ居眠りしてやがる)。前歯が3本ぐらいなく、フガフガした英語だったが、どうやら言っているのは、「BOADING PASSがないと再び空港内の出国スペースに入れず、トランジットホテルに泊まれない。Youは税関を通って出てしまうべきではなかった」とのこと。

 なんだよー、先言ってよー。BOADING PASSをゲットするにはチェックインが必要。当然最終便が着いてしばらく経ったこの時間、チェックインカウンターには誰もいない。しょうがないな。ロビーのベンチで休むか……。

 しかしバックパック背負って歩き回って疲れたし、あれっ、もう3時じゃん。日本時間で4時ってことだろ。眠いよなー、さすがに。喉も渇いたな。でも俺、日本円とUS$のT/Cしかもってないじゃん。両替しなきゃ。再び1階へ。

 よかった。両替はまだやってた。とりあえず¥1,000分もあればコーヒーくらい飲めるだろ。予定外のシンガポールドルを手にし、24h営業の2階カフェへ。

 しばし時間をつぶすが、音楽もやたらうるさく休めない。何度か煙草を吸いに自動ドアを出て空港の建物の外に出てみたが、夜中でもじっとりと暑い(シンガポールの空港内での喫煙は法律で禁じられていると、いたるところにに書いてあった)。むなしくシンガポールの夜空を見上げながら、けむりをくゆらす。でも暑さと湿気に耐えられず、煙草も早々にまた冷房の効いた建物内へ。アイスカフェラッテも飲み終わってしまい、いい加減眠いので、ベンチで仮眠することに。

結局、こうなるのね。

 4年ちょっと前にも見たことのある光景で、なんかちょっとやだな。時計を見るとまだ4時過ぎ。 げー、まだ6時間あるよ。まいった。バックパックを枕に、ゴツゴツしたベンチで目を閉じる。結局、2時間以上、半分意識があるような感じで眠った。

 目を覚ますと、「とりあえず一服」のため、また外へ。まだ暗い。7時30分頃になるとやっと明るくなってきて、ビジネスマン風の人など、空港利用客も多くなってきた。

 腹へった。朝メシのため、バーガーキングへ。本当はワッパーチーズという気分だったが、モーニングメニューしかなく、朝用のセットを注文。朝っぱらから、となりのカップルの女の子が泣いているのに少々驚きつつも、ゆっくりとセットを食べ終えると、歯磨き&朝のおつとめのため、toiletへ。

休みだと朝から食べられるのは何故?

 個室に入ると、お隣りさんのケータイが鳴る。いかにも「分かった分かった、後で電話するから」という対応。しかし切ってもまた鳴ってる。忙しいねー、朝から。

 8時00分、やっとチェックイン。このとき、普段愛用していて今回もってきたペンをなくしたことに気付いた。くっそー、シャープペン、ボールペン赤、黒の三役をこなすスグレモノだったのに。しょうがなく、売店でゲット。でもこれでちょうどシンガポールドル使い切ったな。よしよし。

 入国審査後、搭乗までの間、昨晩入れなかったゾーンを探索。免税店には早くもプレステ2が。この他にも、立ち食いならぬ、「立ちTVゲーム」があったり、nikeショップがあったりと結構面白い。

こんなのもありました。

 朝からそれぞれ自分のPCつないでインターネットしてるよ。みんな忙しいんだねえ。

 Smoking Roomというスペースも発見。すかさず一服するものの、ガラス張りでけむりの充満した一角に身を置く自分を意識したり……。なんか、すごく考えさせられます。煙窟から出るとそこには、ショットバー。これは神様の啓示でしょう。しかも、シンガポールドルは使いきっていたが、手持ちの日本円が使えるというので、「しかたなく」注文。

朝っぱらのビール=休み人の特権。

 搭乗までの時間を利用して、帰りの便のリコンファームのため航空会社への電話を試みるも、クレジットカードを電話機がうまく読み込んでくれず断念。

 そしていよいよマレーシア航空MH630便にて、10時05分キナバル山への玄関口となるマレーシアの都市コタ・キナバルへ飛び立つ。ふと窓から外を見ると、飛行機の翼には、こんな表示が。

ヒト、禁止?

 まあ、それはいいとして、ボルネオ島に近づいてくると、きれいな色した小さな島なんかも見えて来た。

「南国来てる感」が否が応にも高まる。

 約2時間半のフライトで無事コタ・キナバルに着陸。いよーし、これからが本番だ。(つづく)
2000年8月14日(月)

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