mayugeのダラダラ放浪紀 これぞアルプス、永遠のお伽の国。スイス (Switzerland)

「インターラーケン」篇 (Interlaken)


 「あのとき」の感動、再び……


この駅からはスイスだ

皆コンパートメントから出てくる

雪を頂く山が見えたり

牧草地に囲まれたスイス家屋が見えたり

トゥーン湖が見えた
 2001年6月20日(水)。

 トンネルでアルプス山脈を越え、スイスでの最初の駅ブリッグ(Brig)に停車。ここからは雪山がすぐ近くに見える。

 やはり山脈を越えると景色がガラっと変わる。コンパートメント内に座っていた乗客たちも、景色の開けた通路側の大きな窓に群がる。

 氷河が削ったと思われる谷が広がっていて、その向こうには白銀の峰々。かと思えば、なだらかな丘の斜面に続く牧草地。いかにもスイスといった光景が続き、胸が熱くなる。マユゲにとってこの国は、帰って来た、という想いの場所なのだ。

 何を隠そう、ちょうど18年前の夏、当時10歳に満たなかった"小"マユゲは、この国を訪れていたのだ。1983年の出来事が次々に思い出される――。


 列車はやや遅れはしたものの、乗り換え駅シュピーツに停車。駅前からはエメラルドに輝くトゥーン湖が見える。ここからさらに在来線でインタラーケン(Interlaken)の街に向かう。インターラーケンとは、ブリエンツ湖とトゥーン湖という二つの湖の、文字どおり間にある街。そしてここが、スイスの有名な高原地帯、ベルナーオーバーラント地方への玄関口となる。

スイス GENERAL INFORMATION
正式国名  スイス連邦(Swiss Confederation) 首 都  ベルン(Bern) 国旗
面 積  41,293平方キロメートル 人 口  709.7万人('97) 
人種民族  ドイツ系(65%)、フランス系(18.4%)、イタリア系(4.8%)、ロマンシュ系(0.8%)
宗 教  プロテスタント(47%)、カトリック(43%)
言 語  ドイツ語(65%)、フランス語(19%)、イタリア語(8%)、ロマンシュ語(0.6%)
通 貨  スイスフラン(SF)。  1SF=約72.46円('01年6月21日)
時 差  日本より−8時間(サマータイム中は−7時間)



乗せたい奴がいる

公園の向こうには白峰が

ゆったりとした歩道が気持ちいい
 インターラーケン・ヴェスト(西)駅近くのホテルで一夜を明かした翌6月21日(木)、インターラーケンの街を散策。

 18年前にもこの街を訪れているのだが、もうほとんど記憶にない。
 当時はチューリヒ空港からバスでここまでやってきて、アルプス登山鉄道に乗り換えたんだったっけ。

 そんなことを考えながら快晴の空の下を歩いていると、ポッカポッカという音が聞こえてくる。振り返ってみると、何と馬車がやって来るではないか。さすがはお伽の国、こういうのも実に絵になる。

 日本にいる友人で「王子」というニックネームの男に是非乗ってもらいたいところだ。その場合、やっぱり馬の色は白がいいか。

 ヴェスト(西)駅からエスト(東)駅に抜ける大通り沿いには、グリーンの芝が眩しい大きな公園がある。

 その先にはユングフラウの白い頂が望めてまさに絶景だ。

 また、通りに並行する広い歩道には花壇やベンチが用意されていたりして、日中をのんびりと過ごすには持ってこい。

 まずは通りの向いのコーヒーショップでカフェオレを調達。犬と一緒にベンチでくつろぐおばあちゃんに倣ってマユゲもさっそく腰を下ろし、ホテル近くの売店で買った日本語新聞を読み耽る。

デデーン!という感じのカジノ

この川見ただけで、もうウルウル状態
 あっという間に一時間。立ち上がってまた歩き出す。

 通りの反対側には立派な建物が。これはカジノとのこと。

 エスト駅の手前にもまた小さな公園がある。

 ふたつの湖をつなぐアーレ川に面したその公園で、マユゲの胸は突如不思議なほど高鳴った。氷河を源流とする川独特の、エメラルドグリーンを少し白濁させたようなその色に痛く感動してしまったのだ。

 確かにこの色には見覚えがある。

 十八年前、当時十歳だったマユゲは、同じようにこの色に感動したのだ。思えばあのときのあの旅が、今のこの生活の原点だったのかも……。

 明日はそのときの旅で二週間ほど滞在した村を、二十八歳のマユゲとして再び訪れるのだ。

2001.06.21 インターラーケンにて


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