mayugeのダラダラ放浪紀 辛いの苦手、インド人嫌い。ネパール ( Nepal )

「ポカラ」篇  ( Pokhara )


 激しいトレッキングの後は、湖畔でリラックスでしょ


ポカラ行きにはビジネスマンの姿も
 2001年4月3日(火)、無事ソルクーンブ・トレッキングを終えカトマンドゥに帰着したマユゲは、日本食レストラン「桃太郎」で茄子味噌炒め定食を平らげ、インターネットカフェでたまったメールに目を通したその足で、一路ポカラへ向かうこととなった。

 カトマンドゥで一泊してから翌日出発と考えていたのだが、旅行代理店で聞いた話では、翌日はカトマンドゥで大規模な催し物があり、市内から空港へのアクセスに問題が生じそうだというのだ。それならばと、すぐにその日の午後便を確保し、先ほど戻ってきたばかりの空港へ。そして一時間遅れで到着したプロペラ機にまたしても乗り込み、空路ポカラへ。

天井は低く、キャビンアテンダントも腰をかがめて飴を配る
 ここで改めてポカラについての説明を少々。ポカラは、横に細長いネパールの国土のうちほぼ中央で、カトマンドゥからは西へ約200kmの位置にある街。ペワ湖という湖のほとりにあるネパール第二の観光地だ。標高は800m前後とカトマンドゥよりも500mほど低く、それに伴いカトマンドゥよりも幾分か暖かい場所。天気が良い日だと湖畔からアンナプルナ連峰を一望できるという、絶好のレイク・リゾート地となっている。

セティー・ガンダキの奇観
 マユゲの場合も、トレッキングで疲れた体をポカラで癒そうというわけだ。途中、川の流れが豪快に地面を削った様子が窓から見えた。セティー・ガンダキと呼ばれるこのあたりは観光ポイントにもなっているらしい。

 コックピットの窓から夕陽を眺めつつ、約30分のフライトでポカラ空港に着陸。

ホノボノした光景
 全乗客、十数名が小さな到着ロビーで待っていると、向こうから台車がやってくる。何かと思えば我々の荷物だった。乗ってる人間が少なければ、このとおり荷物も少ないわけね。しかし手押しとは……。

 トレッキング帰りそのままの足で重いバックパックを担いでの宿探しは面倒くさいと思い、今回はカトマンドゥの旅行代理店を通して宿を予約してきたので、空港に迎えの車が来ていてくれた。

 しかし迎えの車に乗っていざホテルに着いてみると、オーバーブッキングで部屋がないというハプニング。そこで通されたのが隣にある別のホテル。その部屋がまたしょぼい。多少高くてもポカラではリゾートするぞと思って、旅行代理店にあるブローシャーで部屋の様子を見て決めただけに、そのレベルの違いにキレた。本来泊まるべきホテルのオーナーはただただ平謝り。東京世田谷アメフト用品プロショップ・ウィンドライダーの店主(超マイナーな喩えで恐縮です)に似た彼は、明日は何とかするからと必死に謝る。まぁこれは彼だけの責任ではない。疲れのせいかトゲトゲしい心理状態で怒りのおさまらないマユゲは、いかにも「いいひと」そうなオーナーから矛先を旅行代理店の担当者に変えた。時刻は既に午後8時をまわっていたが、電話で担当者を捕まえさせる。担当者に対しマユゲが状況を説明するとこちらも平謝りで一部返金を約束。これで少し落ち着いたマユゲは隣のホテルに荷物を降ろすことにした。いい加減なマネはさせないぞというポーズも少しあって怒ったりしたが、山中のロッジに比べたらかなりマシなほうだ。シャワーを浴びて飯でも食おう。ところがシャワーは水であった……。

 またまた抗議し疲れたところで夕食を食べに出掛ける。ポカラには各種レストランが余るほどある。ホテルもそうだが供給過剰なのか値段も安い。お腹を満たして宿に戻る途中、本来泊まるはずだったホテル前を通りかかると、オーナーがテラスで遅い食事をしているところだった。マユゲの名前を呼び手招きする彼に促され、同じテーブルにつく。彼は「今日はすまなかった。代理店からファックスを受け取ったとき、ちょうど電話で予約を受けてしまったところだったんだ。本当にすまない。」と謝りながら、罪滅ぼしとばかりにビールをご馳走してくれた。すっかり落ち着いたマユゲがその後少々彼と話した様子からすると、やはり彼は「いいひと」であった。この日は疲れていたこともあり、翌日の部屋移動の段取りを話したあと席を辞し、深い眠りについた。

   リラックスの日々

 さてここからは日記もお休みモード。リラックスの様子を写真で一部紹介です。ポカラには美味しいパンを焼くベーカリーが多い。朝食では何度か湖畔のベーカリーを利用した。
 食後にはこれ、バナナラッシー。
 約500ml入りで飲み応え充分だ。
 食後の散歩では、牛の群れともよく遭遇した。
朝は霞が薄くなり、辛うじてアンナプルナ連峰が浮かんで見える。

これは部屋のベランダからの景色

 湖畔には小さな寺院があってここで写真を撮る観光客が多い。
 旅行者向けの立派なレストランもあれば、庶民的な食堂もある。そういう店を好む旅行者もまた多いようで(特に放浪を自負する日本人。俺か?)、看板に日本語の案内も書いてあったりする。

 しかしそのコピーには笑えた。
 湖畔の道路沿いには商店が並ぶ。みやげ物、食料・飲料、生活雑貨、レストラン、インターネットカフェもあった。

 この通りを歩いているのはヒッピー風の旅行者が多い。自分の国ではもう恥ずかしくてヒッピースタイルをやれない奴らが、ここでは思う存分ヒッピーになりきれるらしい。逆に無理矢理やっているようで滑稽に写ったりするが。
 その中で通いつめたのがジュース・スタンド。似たような店が何軒もあるのだが、どこも店頭に果物をぶら下げて陳列するスタイルは統一されていた。頼めば、好きな果物をミルクシェークにもラッシー(ヨーグルトドリンク)にもしてくれる。
 そして湖畔の夕暮れ時はまた格別。湖面に斜めに差す日光のオレンジ色が反射し、キラキラと揺れて光る。静かな湖畔では、時間がゆっくりと流れるようだった。
 湖には貸ボート屋も多い。マユゲものんびりと漕ぎ出して静かな湖面を漂ったりしてみた。湖って海とは違う水の楽しみ方ができるもんだな。なかにはアドベンチャー嗜好の兄ちゃんたちもいて面白かった。向こうから来るのは、トム・ソーヤー?
 毎夜、違うレストランを試す。ステーキハウス、イタリアン、メキシカン、ジャパニーズ、チャイニーズ、そしてネパリー。どこも安くて量が多い。ここにいると太っちゃうかも。
 そうしてリラックスしたポカラでの一週間が過ぎた。帰りはバスでカトマンドゥに向かう。飛行機の30分に対してバスだとなんと6時間。さらに、リコンファームの遅れによって、またしても助手席(キャビンといって通常の座席とはガラスで区切られた乗務員用のスペース)になってしまったマユゲであった。

◆最後に……

 ここポカラはアンナプルナ山域へのトレッキングの拠点としても便利な場所。両方を経験したトレッカーに聞くと、皆口を揃えてアンナプルナのほうがソルクーンブよりもやさしいという。トレッキングに興味がある人は、「ポカラ&アンナプルナ」という、今回のマユゲとは違ったネパールの楽しみ方をしてみてはいかがでしょう? そしてその様子を教えてもらいたいと思います(ただしアンナプルナ山域は盗賊が出没する危険地帯らしいので、一人でのトレッキングは避けたほうがいいようです)。


2001.04.10 カトマンドゥ  タメル地区  HOTEL Kathmandu Holiday にて

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