mayugeのダラダラ放浪紀  「なるほど。近くて近い」国、台湾 ( Taiwan )

「高雄」篇 その1 ( Kaoh-Siung・T)


高雄探索スタート

 2001年2月17日(土)。今日は、高雄(KAOH-SIUNG)市内をダラつくとしますか。

 でもその前に、台北までのエアチケットをゲットせねば。台湾滞在も残すは4日。JALのマイレージで取ったチケットが、(1)2/13成田→台北、(2)2/20台北→香港、(3)4/15香港→成田、なもんだから、台北に戻らなければならない。台北に戻って市内探索もしたいしな。特急列車で5時間弱はダルいから、帰りはエアにしよっと、てなわけです。

A street in Kaoh-Siung City まずはホテルを出て高雄市内をダラダラ。いやぁ、あったかいわ。嘉義がだいたい北回帰線上の街だったから、さらに南下した高雄は、完全な熱帯エリアということ。汗もダラダラ。さっそく「高雄牛乳大王」というイカした名前のドリンクスタンドで「木瓜牛乳」を飲む。

 そしてその通りを北上したところに何軒か旅行代理店があるのだ。いくつか覗いたなかで、「往台北(台北行きのこと)1,700」という表示を出している店を選ぶ。(通常料金は、1,990元。)受付は、おとなしめな若いお姉ちゃん。英語はそんなに得意ではないらしいが、何とか通じて、復興航空(トランス・アジア航空)の航空券を購入。ついでに航空会社にブッキングの電話もしてくれた。

 「謝謝!」

道教のお参りにチャレンジ!

A temple 店を出て、次なる目的地の「三鳳宮」へ向かう。ここは、台湾南部最大の道教の聖地になっている廟。なにやら難しい名前のホニャララ太子という神様がメインで祭られているらしいのだが、他にも釈迦とか観音菩薩とかも、いろいろいるらしい。他の宗教や宗派はダメよ、ってなみみっちいことは言わないわけね、ここの人たちは。

 赤と緑の色鮮やかな門構えを堪能しつつ、しばし、正面のベンチに腰掛け、一服。

 すると、「プワーン、ドンチャラ」という何やら騒々しい音が聞こえてくる。中国風音楽隊を乗せたトラックに率いられた観光バスが2台やってきたのだ。さっきまで木陰でノホホンとしてたおじいちゃんがせわしなく走り出す。そして何をするかと思えば、火を炊いているドラム缶に爆竹を投げ込む。音楽隊は銅鑼を鳴らし大盛り上がり。もう大騒音大会。でも、本場の「熱烈歓迎」風景に感じ入るものあり。バスからは、老若男女が次々に降りてくるが、みな一様に首から同じ名札を下げている。台湾のお参りツアー団体なんだろうか。ひとしきりお参りをした後は、波が引くように去っていった。

 そこでマユゲも境内に入ってみる。お線香のいい香りが立ち込めている。ひと波去って参拝者は疎らだが、みんな熱心にお祈りを捧げている。その様子をじっと見ていたマユゲも、見よう見まねでお祈りをしてみる。

How to pray(その1)まず、お線香に火をつける。みんなはお線香をごっそり束にしていたが、仏教曹洞宗のマユゲは、控えめに三本。

(その2)火をつけたお線香を顔の前に掲げ、目を閉じて三回礼をする。ここでマユゲは、家族の健康と旅の幸運を祈った。上級者はひざを着いたり、礼のたびに手を上下させたりと、バリエーションをもっていた。

(その3)お祈りし終わったら、線香入れの釜にお線香を差す。

 これが基本パターンのようだった。

 しかし、上級者たちは、本堂を囲むように点在する諸処の神様ひとり一人にお祈りをしながら、その都度そこにある釜に線香を投げ入れていた。きっと願いごとがたくさんあるんだろう。おっ、それでみんなあんなにお線香いっぱい持ってたのね。

Temple's red and Coca-Cola's red では次のダラダラに移るとしますか。

 帰りがけに振り返ると……、妙にお寺の配色にマッチする自販機があったりして。


思わぬ再会

 次は中国名産のお茶が安く買える店に行ってみよう。地図で場所のあたりをつけながら歩いていくと、さっきの旅行代理店のお姉ちゃんが商店街で服を選んでいるじゃないの。「Hi! お買い物?」と声を掛けると、マユゲが先ほどの客だと分かったらしく、メチャ笑顔で「ニーハオ!」と応えてくれた。やっぱり女の子は笑顔で勝負が決まるね。じゃあね、と別れるが、旅先で友達に会ったみたいでなんかいい気分。

 途中銀行に寄ったり、道に迷ったりしながらお目当てのお店の前を通りかかり、店内を覗き込んでいると、今度は声を掛けられた。さっきのお姉ちゃんがお茶屋の前に出ている屋台でお友達とランチしてるじゃないの。彼女は盛んに手招きして一緒に食べようと誘ってくれた。そうね、そう言えばお昼時だもんね。マユゲも同じテーブルに腰掛け、同じ物を頼む。
Had a lunch with Taiwan friends
 今日は「麺」です。

 彼女は英語があまり得意でないらしいが、そこは筆談でカバー。食べながら徐々に楽しく会話したりして。
 「今、お昼休みなの?」
 「うん、そう」
 「一時まで?」
 「ううん、二時までなの」
そうだよね、お昼休みが12時〜13時って決まっているわけじゃないよね。ついつい日本の常識で考えちゃうよ。

 彼女のファーストネームは、LI-CHING(リーチン)。リーチンは、おかずにも手を伸ばせと母親みたいに言ってくれる。マユゲが、コリコリした食感のおかずを指して、これは何かと尋ねると、リーチンはケラケラ笑い出した。何、何?という顔をすると、これは豚の耳だという。きっと、彼女たちはいつも食べているけれど、あらためて何かと聞かれると、耳というのが場所が場所であるだけにおかしかったんだろう。
My friends is talking to a woman of a shop
 食べ終わると、リーチンはティッシュをマユゲの前に置いてくれた。口、拭けって?ありがとう。気が利くね、この子は。そしてお会計。マユゲが自分の分を払おうとすると、リーチンは「いいから、いいから。もう私が払っちゃった。」と笑顔で言う。マユゲも「いーや、払います」と抵抗したのだが、結局ごちそうになることに。

 「どうもありがとう(涙)」

 すると彼女は、いいから気にしないで、それよりも、という感じで、隣の屋台でデザートを食べようと言い、屋台のおばちゃんと楽しげに台湾語で会話しはじめる。(ブルーのニットを着てるのがリーチン)

 どうやら、甘いものらしいぞ!?

Taiwan sweet food ! Good !そして出てきたのがこれ(写真右)。

 コシのある寒天(タピオカの粒をバカでかくした感じ)と小豆が、檸檬風味の汁に入っている。台湾風みつ豆、といったところか。筆談から分かったところによると、これは「愛玉」というらしい。脂っこいものを食べた後には最高だね。

 さらに会話は続く。
 「今日はこれから何処へ行くの?」
 「旗津(チーシン)半島へフェリーで渡ろうと思ってるんだ」
 「それなら公車でいくといいわ」
 「公車? ……バスのこと?」
 「そう、そう!」
ちなみに台湾では、バスを「公車」とか「汽車」といい、電車のことを「火車」というらしい。

 新鮮な筆談&会話とデザートを楽しんだ我々はそろそろ席を立つことに。今度こそ俺が払うよ、と頑張ったが、彼女も譲らない。そしてまたまたご馳走になってしまった。。。

 「本当にありがとうね(涙涙)。」

 その上、オフィスに戻るついでに「公車站(バス停)」まで案内してくれるというのだ。ホンマ、ええ子やなぁ、リーチンは。歩きながら、思い切って夕飯に誘ってみる。お昼はすっかりご馳走になっちゃったから、今度は俺がご馳走するよ。リーチンはちょっと照れつつも、やはりいきなりでひとりでは不安らしく、友達を誘ってくることに。

 そして、リーチンの仕事が終わる午後6時に彼女のオフィスに電話することにして、バス停で別れた。おかげさまで無事、旗津行きフェリーの発着場へ行くバスに乗ることができたが、リーチン、14:00に間に合ったかなぁ?ちょっと心配。

フェリーで上陸作戦

 発着場にはちょうどフェリーが来ていた。ゲートで料金(片道10元)を払い、ラッキーとばかりに即、乗船。
So many fish swimming
 2階のデッキに上がり、ふと海面を見ると、何やら小さい魚がフェリーの周りにウヨウヨ集まっていた。

 船が出発するまで、なんとなくボーっとその魚の群れに見入る。体のデカいのが、「オラオラ、お前らどけーっ」とばかりに群れの中をスイスイ泳ぎまわってパクパク何かを食べている。それにひきかえちっこい奴らは、オドオドと固まってその場をウロウロするばかり。結局こういうデカい魚みたいなのが「勝ち組」になるんだろうね。デカいから強引なのか、強引だからデカくなったのか・・・・・。

 禅問答をしていたら、船が出航した。

 乗客の中には、
マユゲと同じようにデッキに出て潮風を楽しむ人も。
Ferry対岸から来るフェリーともすれ違います。
 ほんの10分ほどで対岸である旗津半島の港に到着、海岸のほうへ歩いてみる。道の両側には、これまた屋台がずらり。週末ということもあってか、家族連れやカップルが目につく。ここの屋台では特に魚屋が多かった。鯛をはじめとする各種の魚が氷の上に並んでいる。そして、掃除に使うような「はたき」を二本ぶら下げた輪っかを電動でまわして、自動的に蚊を追い払う仕組みにしているのが、ここの魚屋台の特徴。オートマチック蝿たたき、とでも言ったらいいか。でも、すごくのんきな感じでグーです。

Put off my shoes and socks しばらく歩くと海岸に出た。入場料2元を払ってさっそく浜辺へ出てみる。陽射しも心地よく、マユゲにとって21世紀初海岸ということもあって、少々はしゃぎモード。

 靴なんか脱いでみたりして(写真左)。

 直射日光で熱くなった砂の感触を足の裏で味わう。うわアッチ、でも気持ちいー!
 そんなうららかな土曜の午後、マユゲよりダラダラなヤツもいました(写真下)。
Dreaming dogいいねぇ。ワンコも木陰でくつろぎます。

 こんなものもありました(写真下)。「健康之道」と題した、石のツブツブが敷き詰められた20mほどの道。すでに裸足のマユゲ、さっそく歩いてみる。するとこれが、超痛い。「アタッ、イタッ」とか言いながら両手に靴を持った日本人がヨロヨロとひとり健康之道をゆく。足裏をかたどったパネルには、どの部分のツボが体のどこに効くかが詳細に書かれている。ちなみに、かかとのふくらみの真ん中は「生殖器」だって。ちょっと最近減退気味で、気になったもんで。
Massage stones
 ひとしきり海岸を楽しんだ後は、船着き場からの道を折れて丘に登ってみる。これが結構息が切れるんだけど、高台から西の方角を見ると、傾きかけた夕陽で海面が輝いているではないの。
View from the hillそりゃ、いちゃつくわな。
 一方、東側はといえば、左を見ると、

 右を見ると、

このように港と外洋が一望できるわけです。うーん、いい景色。登ってみるもんだ。そして今度は丘を降りる。
Saturday afternoonうららかな土曜の午後は、ここでも。
 おじいちゃんたちも椅子出してきて、のんびりしてました。さぁ、もう夕方だ。一度ホテルへ帰ろう。再度フェリーで対岸へ渡り、今度は市街行きのバスに乗る。
Like a movie "SPEED"! There is a hundle left side of the bus.  なんかこの光景、見覚えあるぞ。……?

 おっ、そうだ、映画「SPEED」じゃん。

 そうです。申し遅れましたが、台湾は右側通行、左ハンドルなんです。別に自分で車を運転するわけではないんだけれど、街を歩いていてすごく違和感あるだよね、やっぱり。道路を渡るときは「まず右見て、左見て、もう一度右」というのに慣れ親しんでいるだけに、ときどき轢かれそうになるんだな。とくに右折(日本でいう左折)は、信号に関係なくガンガン曲がってくるからね、こっちは。

 そんなことを考えつつ、台湾のキアヌ・リーブスは、とっととホテル近くのバス停で下車。

 さぁ、夕飯楽しみだな。

夕食の模様は次回です。それでは、また。

2001.2.17 高雄にて
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