mayugeのダラダラ放浪紀  「なるほど。近くて近い」国、台湾 ( Taiwan )

「阿里山〜高雄」篇 ( from Mt.Ali to Kaoh-Siung )


 2001年2月15日(木)午後5時。嘉義を午後1時30分に出発してから3時間半。阿里山森林鉄道は徐々に高度を上げつつ、標高2,274mにある終点「沼平車站」へ。

Mt Ari station in the eveningディーゼル機関車が客車を下から押し上げるかたちでの約70kmの行程。3時間半ずっと、ガタンガタンと上下にポンピングしていたのには参った。標高が上がるにつれ外気温が低下していくのに伴い、車内も大分冷え込んできていたが、さらにご丁寧にも冷房まで効いていたので、すっかり冷やされた状態での到着となった。

 冷凍マユゲは、前日、嘉義の旅行会社で既に予約しておいた今夜の宿、阿里山閣大飯店(何処に行っても、大飯店って名前がやたら多い)へ足早に向かう。(写真右:線路の真横を通って行きます)

 ホテルのフロントに出ていた案内によれば、翌日は日の出が午前6時50分頃だとか。沼平車站からさらに列車で20分ほど上ったところが、「祝山」という御来光見物ポイント。季節ごとの日の出に合わせて沼平から祝山へ向かう電車の発車時刻が変わるらしく、そう言えば駅に翌日は「5:50発」と掲示が出ていた。逆算して午前5時10分にモーニングコールをしてくれるうれしいサービスがあると聞き、ちょっと気が緩んだりして。チェックイン後は、迷わずバスタブに湯を張って長時間浴し、冷えた体を解凍、さらに気が緩んだりして。

 ホテル内での夕食後は、CATVをオフタイマーにしたらいつの間にか眠り込んでいた。


Mt. Ari station eary in the next morning 翌、2月16日、早朝。前日夜9時過ぎには眠りについていたらしく、6時前だっていうのにメチャメチャ爽やかに起床。会社員時代には考えられない時間だよ、マジで。矯正中の歯を丁寧に磨き、THE NORTH FACEの登山用長袖アンダーシャツ、およびアンダータイツを仕込み、重ね着モコモコ状態で、颯爽と沼平の駅へ向かう。

 駅は祝山までの切符を買う人で暗いうちから長蛇の列。午前5時50分発の始発には乗れなかったが、何とか2便目の午前6時ちょうど発に乗り込み、またまたガタンゴトンと上下にシェイクされながら祝山へ。

 辺りはもうすっかり明るくなっている。祝山車站のホームを出ると、目の前は長い階段になっていて、明るさにちょっと焦り気味のマユゲは、酸素の薄い中ハァハァ息を切らしながら階段を駆け上がる。登りきるとそこはもう御来光見物広場だ。

 そこには、遠足の記念撮影時にクラスみんなで座るような木製三段長椅子のようなものがあり、皆そこに座って日の出を待つのだ。日の出までの間は、観光案内人のようなオジさんが見物人から見える台の上に上がり、何やら台湾語で面白おかしく阿里山にまつわるお話を繰り広げ、観衆の笑いをとっていた。なるほど、寒い中、退屈させずに日の出を待たせるわけね。

View of sunrise from Mt. Ari そうこうしているうちに、やっと山の稜線から光が漏れた。

 「嗚呼ー」

 観衆から歓声が上がる。

 すると何やら売り子のオバちゃんの声が盛んに聞こえ出す。紙にセロファンを貼って作った簡易サングラスを売りにきたのだ。ひとつ10元だとか。抜け目ないぜ、商売根性。へへーん、でも俺はRay-Ban持ってきてるもんね。

 かたや、みるみるうちに太陽はその姿をあらわし、あっという間にその全貌が観衆の目に飛び込んでくる。

 ひとたび太陽が昇ると、途端に暖かくなってくる。やっぱ、すごいね、お天道様のパワーは、なんて単純なことに感動したりして。

 ある程度の高さまで日が昇ったのを見届けると、お腹が空いてくる。ふと横を見れば、先ほどまではシャッターがおりていた売店が、大営業中。そこですかさずマユゲも、あったかい缶入珈琲を片手に西洋風小麦饅頭(パンて普通に言え、っつーの。これはマユゲが勝手にツクリました)を頬張る。

 そして再び沼平へ下山。

Mt. Ali climbing train すっかり明るくなった線路を降りていきます。

 ホテルで改めてチャイニーズブレックファスト(?)をいただき、今度は阿里山周辺ハイキングクースへ散歩に出てみる。サイバーショット片手に、ひとりすがすがしく歩いていく。

Walking around in the natural park 朝の澄み切った空気の中、林間をテクテク。

Morning sunshine and a pond 池も朝もやでちょっと雰囲気あり。

Is that a pig? No, it's a tree! ブタ?と思わせるような切り株。

Beautiful slight lights in the woods 仕事で屋久島の写真集見たのを思い出したり。

There is a "pomping" bridge! 上下揺れは、吊り橋でも。

 途中、阿里山森林鉄道名物の「スイッチバック」(列車が切り替えして山を登る仕組み)を説明した看板も。

Explanation of Mt. Ali crimbing train
2,100m付近が「神木」、2,300m弱が「沼平」。

A tree of God. It has been burned by thunder. 「神木」というのが、これ。

 推定樹齢3,000年。1953年落雷で燃焼。1956年再度の落雷で炭化。1997年三分の一倒伏。1998年安全を考慮し、残り三分の二、倒される。。。という波瀾万丈な運命をたどった、元・阿里山のシンボル。倒れっぷりもなかなかなもんです。

 ところで、この阿里山というのは、やけにカップルが多い。台湾の新婚旅行のメッカらしいからな。こっちの新婚さんは、南の島行くんじゃないんだねぇ。台湾が南の島っていえば、そうだもんな。そしてこの新婚さんたちがまた、やけに若い。マユゲより全然年下って感じの若いのが、こっちが恥ずかしくなるような「ペアルック」(死語?)でイチャイチャ歩いとるわけよ。こんなことしてる場合じゃないのかも、オレ、なんてちょっと思ったりして。

 そしてまた、林間コースへ。ここには樹齢2,000年クラスの巨木が群生していた。

Mysterious lights in the woods. Old and young trees. 老木と若木のコントラストが絶妙。

 これまたレンブラント光線がいい味出してます。その先の滋雲寺では、

Funny Budha smiles to me! メチャ楽しげな仏さんに誘惑されたり。

 約1時間半の充実した散歩を終え、阿里山車站付近の茶店で休憩。(阿里山車站は1999年9月の台湾中部地震の影響で、現在まだ鉄道は停車せず、その先の沼平車站が祝山への窓口となっている)

 そして午後1時18分、下りの阿里山森林鉄道で嘉義へ向かう。午後4時50分、嘉義到着後、駅窓口で特急列車の切符を買い、その足で高雄へ向かった。

 70分であっという間に高雄車站到着。歩き出してみると、いやぁ、嘉義と比べて高雄は都会。ギャルもイケてる子が多いわ。駅から7分ほど歩いたところのホテルに今日明日の宿を決定。ホテルの部屋からAOLでインターネットに接続できることを確認後、街へ繰り出す。

A street of Kaoh-Siung City in the night 高雄一の屋台街、六合夜市。

 嘉義の屋台街より数段パワーアップした感じで、数百mに渡って食べ物屋を中心にびっしりと屋台が並ぶ。

Oh, there is a "Takoyaki" shop.(Japanese Food !) たこ焼もありました。

There is also a pet shop. But why on the street? 何故かペットショップも屋台。

 ケースには見覚えのある黒いのもいた(mayugeはかつてダックスを飼っていた)。さらに周りをよく見ると、

Noodle shop, pet shop, and underwear shop. ??? 麺屋の隣がペットショップ、

その向こうがブラジャー屋(写真上)。

 うーん……。まぁ、いいか。

 そして本日のディナー。猪肉水餃、牛肉水餃、肉絲湯、麦酒、しめて125元也。

Today's dinner "Boiled Gyo-za & Vesitable soup" (Pls. roll over!) 写真にマウスポインタを合わせてみると……!?

完食。

There is a "Papaya & Milk shake" shop here also! Maybe it's a popular drink in Taiwan.デザートはまたジューススタンド。

 先日は木瓜汁(パパイヤ牛乳)だったので、今日は新しいものを。

 「酪梨牛乳」。

 名前に負けました。「梨」と「牛乳」ってどういうことよ? 大抵こういうチャレンジャースピリットを発揮したときは、「やめときゃよかった」
と思うものだが、イケる!うまい、うまい(でもコレ、本当に梨なんだろうか?)。明日は、高雄市内歩き。たくさん歩いた後に「柳丁原汁」いってみようかな。中身が想像つかないし。まだまだ元気なので、また詳しく書きすぎたかな。それでは、また。

2001.2.16 高雄市内、世國大飯店 606号室にて

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