mayugeのダラダラ放浪紀  「なるほど。近くて近い」国、台湾 ( Taiwan )
「台北〜嘉義」篇 ( Taipei )


 記念すべき一ヶ国目は、金城武の国、「台湾」!
台湾 GENERAL INFORMATION
国旗
正式国名 台湾(TAIWAN) ※台湾政府は「中華民国」を名乗っている
首 都 台北(Taipei)
面 積 36,190平方キロメートル
人 口 2,191万人('99)
人種民族 漢族(98%)、高山族(1%)
宗 教 仏教、道教、キリスト教
言 語 公用語は北京語。ただし一般的には台湾語が使われている
時 差 −1時間
通 貨 台湾元(NT$)1元=3.74円 ('01年2月13日)
電 気 110V、60Hz
 2001年2月13日(火)朝10時。赤坂見附のDOCOMOショップが開店するやいなや5年間愛用した携帯電話を解約。この時代にケータイ無し男に変身したマユゲは、バカでかいバックパックを背に、半蔵門線にて箱崎の東京シティエアターミナル、通称TCAT(ティーキャット)へ急ぐ。ここで搭乗手続ができるとは聞いていたが、出国審査までやっているのにはちょっとびっくり。

 幕張の料金所でETCレーンをすいすい抜けたリムジンは、フライトの約1h前に成田空港に到着。いよいよ出発、という感慨に耽ける間もなく、バタバタと搭乗口へ進み、気がつけばシートベルトをカチャ。こないだニアミスあったもんね。ベルト大事、大事。せっかくの窓側座席だったが、窓の下は台北までずっと雲だらけ。時折、反対向きの飛行機が結構近くをすごいスピードで通り過ぎていく。何もわざわざこんな近く通ることないじゃない。空は広いんだからさ。だからニアミスとか起こるんとちゃうの?なんて素人的、無責任なことを考えてみたりする。

 約3.5hのフライトの後、マユゲを乗せたEG209便は台北の中正国際空港に無事着陸。時計を1時間戻し、現地時間16:00、リムジンバスで台北市街へ向かう。

Arrived at Taipei station 「台北車站」とは台北駅のこと。

 駅周辺で、まずは宿探しだ。ガイドブックを頼りに2軒回ったものの、どちらもとにかく部屋が臭い。これはたまらんので、汗だくになりながら3軒目の台北国際ユースホステルへ。ここで何とかドミトリーの1ベッドをゲット(490元)。部屋はまあまあきれいなので、ほっと一息……、してる間もなく、でかバックパックをおろし翌日の列車チケットを買いに駅へ。ところが窓口の兄ちゃんは英語が全く通じない。そこですかさずMUJIのボールペンを取り出したマユゲは、必死の筆談を試みる。これが面白いくらいに通じる。日付、行き先、乗りたい特急の列車番号、人数。そーです、これだけ伝わればいーんです。

 無事、台北→嘉義のチケットをゲット(600元)したマユゲは、先ほどホテル探し中に見つけた駅近くのインターネットカフェへ。まずは両親にメールしてみよう。怪しげな階段を上がった2階にある店に入ってみると、中学生くらいの子供たちがわんさかいるでないの。30台以上あるWINDOWSマシンで彼らが何をやっているかといえば、なんと通信ゲーム。あっちこっちで「バコーン!」とか「ズコーン!」とかデジタル音が響き渡り、どうやら対戦しているのが友達どうしなのか、離れたPCの前に座っている子どうしで「イエーイ」とか「くっそ!もう一回!」みたいなことをやっている。おうちでプレステじゃないのね、ここの子たちは。そんなゲーセン状態のインターネットカフェで、一人年増のヒゲ男が申し訳なさそうにメールする姿はきっと台湾っ子にとっては奇異なんだろうね。それもまたよし。

 ホットメールのサイトにアクセスできたものの、端末に日本語を解読するアプリケーションが入っていないらしく、ダウンロードするはめに。画面には「下載」のダイアログがしばらく続く・・・。トホホ。ダウンロード完了後、日本語が読めるようになったものの、入力することはできない。そこでしかたなく両親には英語で無事到着を伝える。英語分かるんかいな、うちの親は。他にもいくつかブラウジングしつつ約1hで、お会計23元。Oh、これまたリーズナボー!

 さあ、そろそろ腹が減ってきたぞ。

 ホテル方面へ歩きつつ周りを見渡せば、駅近くということもあってなかなかの都会。Bootsあり、三越あり、全家便利商店(ファミリーマート)あり、マクドナルドあり、そしてなんと吉野家まであり!危うくいつもの癖で入りそうになったが、やっぱここは地元料理っしょ、と思い直し、近代的なお店の狭間にある定食屋チックなお店に入ってみる。でもやっぱりここでも英語は通じない。気風のいい女主人が指差すメニュー板を見ると、「牛肉湯餃 60元」とある。ああワンタンね、うまそやないの。じゃあ、それ。てな具合で、言われるがまま出されたものを食べる。

Today's dinner "Wantan"(Chinese food) これが「牛肉湯餃」。

 しかし、見た目とはうって変わってうまいんです、これが。要は、"餃子 in the スープ"なわけで、中はニンニクがたっぷり。アツアツをスープも残さずいただく。うーん、満足。

 台湾最初の食事が大当たりでご機嫌のマユゲは、セブンイレブンでミネラルウォーターを買い、部屋へ戻る。しばらくしてアジア顔をした男女の集団が帰ってきた。どうやらルームメイトらしい。すると、となりのベッドに座った男の子が声を掛けてくる。彼らはKOREANとのこと。部屋では煙草が吸えないルールなので、階段の踊り場へ行ってしばし歓談。やっぱり話題はFIFAワールドカップ2002になるわけです。大学のseniorだという26歳のJangクンは、ナカタが好きだという。こっちも負けじと洪明浦(字、合ってる?)はいい選手だと誉め返す。共通に分かり合える話題で徐々に打ち解けたりして。

 部屋に戻ると、ホントは部屋では禁じられているビールを一緒に飲まないか、との誘い。そこはニッポンのビーラー、マユゲが黙っているわけなし。みんなで100元ずつ出し合い、一番若い男の子が買いに走る。買ってきたおつまみは、さすが近い文化圏、乾きもの各種。チータラ、スコーン、そしてさすが、韓国海苔。これがまたうまいわけです。ここでも分かり合えるねえ(涙)。そしてみんなで、カンベー!(乾杯の韓国語だって)

 おとなしくて優しい感じのJangクンともう一人、テキパキしていてリーダー格のSeolクンがマユゲとほぼ同年代。他の男女7人は20歳前後。大学の後輩たちだという。また、同部屋にはドイツから一人で台湾に来ている学生クンもいたのだが、彼も巻き込んでささやかなパーティー。マユゲはこの後輩たちのうち、主にJunクンとMoonクンという若い人チームとビールを片手に語り込んだ。ウタダヒカル、アムロナミエ、ナカタにはじまり、マクドナルドの発音、はたまたコギャル、オタクなどヘンな日本文化の話あり、両国の学生生活事情・就職事情あり、さらには対日感情・対韓感情あり。学生の彼らは、TOEICの点数と大学名が就職でものを言う今の韓国就職事情を嘆いていた。

 なかでもマユゲにとってショッキングだったのは、兵役の話題。JunやMoonはもうじきARMYに行かねばならないらしい。韓国の18歳以上30歳未満(以下?)の男子は、健康である限り義務として兵役に就かなければならないという。彼ら曰く、みんな内心嫌がっているのだが、法律でどうしても避けられず泣く泣く行くのだそうだ。じきに僕らもこうさ、と言って機関銃掃射やほふく前進のマネをして笑うのだが、今こうして楽しく話している若者もそうやって26ヶ月間軍務に就くものだと聞くと、やはり正直言って面食らうものがあった。つらいことがあれば、きっと楽しいことがあるよ、とは言ってみたものの、なんか説得力ないよなぁ。

 兵役から帰ってきたらまた勉強してAdvertisingの仕事に就くのが目標なんだと目を輝かせるMoonが、なんか逞しく見えた――。

With my Korean room mates 深夜の記念ショット。帽子をかぶったえなりかずきがMoon。



 明けて2月14日(水)。

 マクドナルドで朝食を済ませたマユゲはユースホステルをチェックアウトし、スターバックスで電車の時間までの時間つぶし。今日は阿里山の麓の街、嘉義へ向かう。阿里山とは、台湾の最高峰・玉山(3,952m)を筆頭に18座が連なる山塊の総称。玉山に登頂するには事前の特別許可がいるため、祝山という御来光ポイントに目標を定める。

 列車が到着する台北駅第2月台(月台とはホームのこと)には、やや早めに到着したのだが、なかなか列車が来ず、結局約30分遅れの出発となった。3h少々の列車の旅を終え、16:00過ぎに嘉義到着。

 さっそくまた宿探し。今回は最初に訪れたホテルの部屋が気に入って、即決め。600元也。近くの旅行会社で翌日の阿里山行き森林鉄道のチケットおよび阿里山での宿を手配。ここでも筆談が大活躍。もう手慣れたもんです。

 そして夕飯。今日はご飯ものがいいですな。嘉義の街を少し歩いてみる。

Inside a shop on the street of Xha-ih 屋台街の、とあるお店を選ぶ。

Menu of this shop. Colorful, isn't it? メニューを見れば、あるある、うまそうなご飯もの。

 でも、「下水湯」ってなんか頼みたくないよね。どれも発音できないので、すかさず「鶏肉飯」を指差す。

Today's dinner "Chicken rice & Seawea soup". It was good! 海苔のスープもつけて45元也。

 鶏肉の上にかかっているタレがまた最高。マジ、激ウマでした。でも量的にちょっと物足りないので、さらに屋台街の奥へ。

On the street at night. So many shops! 嘉義の夜、賑わってます。

 台湾版"今川焼"を頬張りつつ、ドリンクスタンドで、また欲しいものを指差してコミュニケーションです。

A juice shop. Papaya & Milk Shake was very good! 木瓜汁25元也。(パパイヤ牛乳みたいな感じ)

 帰りに、郵便局に立ち寄り窓口で右往左往していると、先ほど阿里山行きの手配をした旅行会社のお兄さんが偶然そこにいて、声を掛けてくれた。彼もいろいろ郵送するものを持ってきていたのだ。ちょうどよかった。ちょっとだけ英語が分かる彼に通訳をしてもらって、封筒と切手を買って無事発送。実は、台北のユースホステルに忘れられていた日本人の手帳を京都の自宅宛てに送ってあげたのだ。これも同じ日本人のよしみだよね。

 さあ明日は、風光明媚の聞こえ高い、阿里山森林鉄道からの車窓を楽しむとしますか。今日は初回だから気合を入れて詳しく書きすぎたかな。それでは、また。

2001.2.14 嘉義市内、嘉新大飯店(ホテル)502号室にて
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